PFP関西第20回ワークショップに参加しました

プロジェクトファシリテーションのユーザーコミュニティであるプロジェクトファシリテーションプロジェクト(PFP)関西のワークショップ第20回に参加してきました。

今回は記念すべき第20回ということで、第10回の合宿と同じ会場で、午前中から夕方までの気合いの入ったプログラム。僕も気合いを入れて早起きして新幹線に飛び乗りました。

午前中の入門セッションでは、西さんのふりかえりワークショップを受講しました。このワークショップでは明日から使える学びを得るために、参加者の実体験に基づくふりかえりを出発点にして、KEEPとTRYが新たなKEEPとPROBLEMを生むシミュレーションを行い、それに対してまたTRYを考えていく、というワークをグループで行いました。ふりかえりのタイムラインをみていくというのも新鮮でしたし、シミュレーションというのもよかったです。ふりかえりの基本の理解のためのワークであるとともに、予測という形でグループメンバー間で知見を共有することの素晴らしさも学べました。これはぜひ試してみるしかない!と思いました。

午後一番は西河さんからPFPのこれまでとこれまでについて。体験型・共有指向のワークショップ形式の勉強会というアプローチで、組織としての縛りはほとんどないのに、関西で20回をはじめ各地で取り組みが行われているのはすばらしいことと思います。そしてその背景には、プロジェクトファシリテーションの絶妙な位置取りがあると僕は思っています。すなわち、プロジェクトの成功とエンジニア人生の質という極めて明確な目的を掲げながら、プロジェクトファシリテーションとはなにかということは実は定められていない。価値や原則やプラクティスはありますけれども。プロジェクトファシリテーションがなにかは、実践と対話のなかにある、ということがすべてなのです。GNUみたいな、深い本質だと僕は思います。

続いて前田さんからAgile Japanのご紹介。恥ずかしながら僕はAgile Japanについてはほとんどウォッチすらしていなかったのですが、Agileを軸とした現場改善とビジネスマインドのコミュニティということで、コミュニティで育んだ知見や事例をWebやイベントで発信し共有して深化させていこうということみたいです。僕も急ぎ参加しなくては。

続く平鍋さんのプロジェクトファシリテーション講演はこれまた記念すべき100回目の講演ということで、ぜひとも聞いておくべきところだったかもしれないのですが、近く別のところでお話しを聞く機会がありそうなのでパスさせていただきました。いろんなワークショップを体験したい気持ちもあり、その時間は、こしばさんのワークショップの方を受講しました。こしばさんのワークショップはDFDを用いたプロジェクトのプロセス設計。実際の課題に対して分析と設計をグループワークで行うものです。システム設計のツールは、考えてみればあたりまえかもしれませんが、開発プロセスの分析や改善に当然役立つ、役立たなければおかしい、くらいのものですね。DFDは僕は初めてだったのですが、よいツールと思いましたし、他の分析設計ツールを使うことも考えてみたいと思いました。

さて最後のプログラムは参加者全員参加でのふりかえり。山本さんのリードで、10人位のグループに分かれて、今日の気づきの共有と深堀り、そして結果(あるいはその過程でのさらなる気づき)の共有を行いました。思うに、このように気づきの共有(シェアリング)に十分な時間を取ることは本当に大切です。参加者が70人というような規模になると、どうしても見て満足して帰るイベントになりがちなのですが、さすがPFPはそんなことはさせないで、たっぷり対話の時間をとってくれたのでした。

明日があるので懇親会Agile Nightは参加を遠慮しましたが、本編だけで十分に楽しく、またとても多くの気づきのあるよいワークショップでした。スタッフのみなさん、参加されたみなさん、講師を務められたみなさん、ありがとうございました。おつかれさまでした。

大阪とその周辺の方はPFP関西のワークショップに参加できてよいですね。また、関東(東京)や九州にもPFPはありますし、中部は名古屋アジャイル勉強会が同じようなスタイルでやってますんで、関心お持ちのかたはぜひ参加してみてはいかがでしょうか。