まだ考えている

日本人の意識

NHK放送文化研究所というところが意識調査を行なっていてその報告を見ることができた。

日本人の意識・40年の軌跡(2)〜第9回「日本人の意識」調査から〜

ざっと読んでおもしろいなと思ったところのメモ。

III 基本的価値観
1. 人間関係
密接した人間関係を望む人が減少する傾向にある。職場、親戚、隣近所のそれぞれの場において、形式的、部分的、全面的のいずれのつきあいかたを望むかとの問いについて、職場においては全面的なつきあいを望む人が比較的多い。
2. 能率・情緒
会合の進め方、仕事の相手、旅行のしかたのそれぞれの場において、能率と情緒のどちらを優先するかの問いについて。会合については情緒優先を望む人が40年で10ポイント増えた(45→50)。旅行については35〜40ポイント、仕事の相手については70ポイント前後が情緒志向で変わらず。

仕事とプライベートを分けて考えるのが今風なのかなというのがひとつ。仕事場には全面的な人間関係を許しつつ、そこでは情緒優先としたい、というのは興味深い。

3. 生活目標

  • その日その日を自由に楽しく過ごす(「快」志向):増(21→26)
  • しっかりと計画をたてて,豊かな生活を築く(「利」志向):減(33→23)
  • 身近な人たちとなごやかな毎日を送る(「愛」志向):増(31→45)
  • みんなと力を合わせて,世の中をよくする(「正」志向):減(14→5)

これはもう、そうだろうなという感じ。

仕事観について

アジャイルとか仕事の改善とか考えるとき、職場の仲間がどのような仕事観を持っているか、ということが、重要なんじゃないかと思い始めた。これまでのやり方にあまり課題を感じておらず、なんとなく今のままやっていくのなら、仕事観は各自がそれぞれ自由に持っていればよくて、それをぶつけ合うこともない。しかし、なにかやり方を変えるとなると、なんで、っていう話になり、それがいいかどうかを考える際に仕事観は無視できなくなると思う。

仕事観はそもそも人それぞれだ。よい悪いなんてないと思うが、ある目的があるときには、それに照らして都合がいい悪いということはあるだろう。歩み寄りが可能なものかどうか、歩み寄ってもらうにはどうしたらいいか、歩み寄りを求めずに目的や手段を変えることは可能か、いろいろ考えられることはある。

とりあえず、どういう仕事観があるものかと思い、「仕事観」でググって最初のページに表示されたいくつかのサイトを見てみた。

仕事観を勝手に分類してみた | ハフィントンポストブログ

どんな仕事観(ここでは仕事の選び方)があるか、筆者が挙げたのは、

  • 好きなことを仕事にする
  • 得意なことを仕事にする
  • 社会の役に立つことを仕事にする
  • 割のいいことを仕事にする
  • 自分が成長するために仕事をする
  • 組織に尽くすために仕事をする
  • やることになっていることを仕事にする(家業を継ぐとか)

で、結論は、

  • まとめ:天職は自分に聞くしかない

だって。結論は同感。仕事観の種類についてはもっといろいろありそうだと思う。とりあえず取っ掛かりにはなった。感謝します。

仕事観を教える 人材教育の人間科学研究所

人材教育研修サービスを提供している人間科学研究所のウェブ記事。

  • 人生には必ず主語「自分」がある。仕事は人生の大きな要素。自分がどう関わっていくつもりなのかが、仕事への取り組みには重要。
  • 自分の仕事観をきちんと持つこと。それができている人は判断基準があるので行動が早いし、他人との関わりもアクティブになる。

仕事観があるとなにがいいのかということを、きっぱりと述べている。同感。

【就職活動】「あなたにとって仕事とは?」回答例文まとめ - NAVER まとめ

面接、エントリーシートなどでの「あなたにとって仕事とは何ですか」「働く意味はなんですか」といった質問は「答えづらい問題を客先から突き付けられたときにどう振る舞えるか、その機転」を問われます。

だそうで、面接マニュアルサイトの記事や、質問サイトでの回答、生き方指南サイトの記事などからの抜粋。チートシート

  • 人生の充実(地位、名誉、お金、出会いなど)
  • 成長(地位、名誉、お金、出会い、経験を得ることによる成長)
  • 自己実現(組織や社会から認められ、必要とされること)
  • 自己実現(達成したい夢をかなえること)
  • 社会貢献
  • 目標を達成する、あるいは、過程を楽しむ

などが、受けのいい仕事観ってことらしい。

特集|2 若者の考え方についての調査(若者の仕事観や将来像と職業的自立,就労等支援等に関する調査)結果から|平成24年版 子ども・若者白書(全体版) - 内閣府

何のために仕事をするのか(二つまで選択可、パーセント)。

  • 収入を得るため(63.4)
  • 自分の生活のため(51.0)
  • 自分の夢や希望をかなえるため(15.0)
  • 家族の生活のため(12.6)
  • 仕事を通じて達成感や生きがいを感じるため(11.3)
  • 自分の能力を伸ばすため(7.6)
  • 働くのはあたりまえだから(5.9)
  • 多くの人の役に立つため(5.0)
  • 自分の居場所を確保するため(3.4)
  • 社会的な地位を得るため(2.8)
  • 結婚をするため(1.8)
  • なんとなく、特に意味はない(1.9)
  • その他(0.9)

こちらは正直な気持ちね。

<毎週更新!>関東の求人・転職情報サイト【はたらいく】

志向別に仕事が選べるという趣向で、5つのタイプに分けてあった。いわく、

  • お客様の笑顔が見られる仕事
    • 人と接するのが好き
    • 誰かのために働きたい
  • 自分のペースでできる仕事
    • コツコツと進めたい
    • メリハリをつけて働きたい
  • 安定して働ける仕事
    • ひとつの仕事をひとつの場所で
    • じっくり安定的に働きたい
  • 職場の環境から選ぶ仕事
    • 一緒に働く人、職場の雰囲気が大事
    • 自分に合った職場で働きたい
  • 働き甲斐のある仕事
    • 自分なりに一生懸命に
    • やりがいを感じて働きたい

大変だけど得るものが多いというのがないですね!そういう仕事がないからなのか、そういう志向の人はこないからなのか。

いろいろ見てて、ワークショップやってみたくなりました。

仕事観を考えるワークショップ(案)
  • 目的:どんな仕事観があり得るものなのか、自分はどう考えているか(あるいは考えていないか)を知る
  • 流れ:
    • 仕事する理由、動機、仕事から得られる価値をブレストする
      • (ワークショップリーダーは事前に考えておいて、挙がらなかったら紹介する)
    • 自分がどれをどのくらい重視しているかasis円グラフを作る
    • tobe円グラフを作る
    • 理由を言葉にする、共有する