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期待した答えが返ってこない例、話がかみ合わない例が秀逸で分かりみが深い。また、ヒューリスティックスという語/概念を知ることができたのでよかった。

しかし、この問題は、事実と意見を区別して話す訓練をすれば解決するという結論には違和感を感じる。単純すぎないか。

事実と意見を区別して考え話す、というとそれはジェネリックなスキルのように聞こえるが、誰と誰がどういう状況で話しているのかというコンテキストに強く依存した行為でもある。ベーシックスキルに加え、コンテキストやパターンの共有、利害の合致が必要だろう。

それらは日常的に育んでいかなければ得られないものではないだろうか。学校とか研修とかで得られるものとは思えないし、得たいという動機を持つ(持たせる)ことも簡単ではないと思う。