できない理由にこだわり続けるのはいったんやめにしよう

ティール組織」の読書会に、ティールな会社を運営されているという方が参加してくださいました。

ティール組織が掲げる価値観に合わない人、行動規範に合わせられない人はどうするのでしょう、という僕の質問に対しその方は、その問いそのものがティールではないですね、と。ティールな組織は全体性を重視する。その組織に参加している人のすべてを受け入れ、そこでできることをしようとする。できない人をどうしようか、という発想が、できる人とできない人をわけようとしている、できないはよくないことなくなるべきこととして外部化していることを示している。それは全体性じゃない。受け入れ、一緒にできることをする。それが、いってみれば心理的安全性を担保し、そうすると考え方や行動規範のような普通なら話し合いにくい、説得になってしまったら意味がない話題を話あえるようになる。行動の変化も試行錯誤もなんなら失敗も受け入れられる環境だから、変化も生まれうる。

そんなことを話してくださいました。ありがとうございます。

こうした変化を生み出す全体性。そういえばはじめて改善活動やアジャイルを知り取り組み始めたとき、そのときは当然それを目指そうとしていたような気がします。いつのまにかそこから離れ、現状の価値観や思考様式、行動規範をベースに考えるようになっていました。それが現実を生きるということだと考えていたけれど、逃げていたかもしれませんね。

結果を焦ることはない。受け入れる。初心に帰ってみようと思います。