センスの磨き方

去年くらいから絵を描きたくなった。それと同時に絵の勉強っていうか、過去の名画とか今評価されているものとか流行とか、そういったものに関心を持つようになった。
ちょうどPinterestを使い始めたところで、アート関連のボードやユーザーを積極的にフォローして、ストリームをまめにチェックして、いいと思ったもの(好きなものだけじゃなくて、訴えてくるもの、引っかかりを覚えるもの、見ておくべきと思うもの)を片っ端からピンした。ひまな時間があると見直したり、ピンした作品の作者について調べたり、そのピンに関連するとしてPinterestがレコメンドしてくれる作品にも目を通したりしている。
あと、Twitterで作品紹介をするようなアカウントをフォローした。具体的に言うと、アート@ArtsJpn、◆デザインwithアート最前線◆@rejykikafav、Kai Fine Art@Kaifineart とか。
そんなこと生活中のアート濃度がなにがしか上がった。アートセンスが磨かれたかというとなんともいえないけど、まあ、ちょっとは齧っているという下地ができたので、自分の認知や考えにそれほど不安を持つことなく、世間にあるアートを考えることができるくらいの状態だ。悪くない。

と、思っていたら、同じようなことを描いているブログエントリがあった。

デザイナーが実践してきた『誰にでもできる』センスの磨き方 - OMGmag

ところで、僕は女性が好きで婦人画に特に関心がある。そういうことで上記のアプローチをしていると、レディースファッションも視界に入ってくる。まあ、見るだけならいいか、ということでそれらもちらちらみたりする。すると、メンズファッションも同じように視界に入ってくる。

僕自身はファッションにまるで無関心かつ無頓着な人間なのだが、同じアプローチを取れば下地が作れることは明白だ。そして、それを買い物の際と朝姿見の前でちょっと発揮すれば、おしゃれおじさんになることはさして難しくなさそうである。まぁどうにも関心も動機もないのだが、いつか機運が高まるかもれない。

さらにいうと、どのようなジャンルであっても同じアプローチはできるだろう。ビジュアルなものはPiterestとかで手早くカバーできるのに対して、そうでないものは網を投げて引き上げるのが面倒という違いはあるが、フィードリーダーとか使えば同じようなことはできるのだろう。実際、IT系のニュースサイトのフィードを購読して見出しだけでも見るようにしたら、世間話程度ならできるようになった。

結局、ちょっとの関心(を持とうとする動機かなにか)と、頭を使って知識を活かそうとする姿勢、それだけで世界は変わるのかもしれない。