部外者だからこそ

実際のところ草の根だけの改善はなかなか難しいものがある。リーダーより上はミッションの遂行でいっぱいいっぱいであることが多い。中堅以下の人達の問題意識は重要な駆動力だけど、組織的かつ継続的に進めていくのには、もっと何かが必要だ。

そこで我ら、社内改善コンサルの出番。

改善活動を進められないとする沢山のエクスキューズは、部外者だからワカリマセンとかわす。チームの外からわざわざ来てるんだから顔をつぶしちゃ悪いと思わせる。朝会だの振り替えりだの、コミュニケーションの活性化という普通に考えたらむず痒いようなことも、部外者だからこそやってみましょうと真顔で言えるというものだ。また、どんな小さな進歩でも、直接の利害関係がないだけに、素直に一緒に喜べる。

実際には(コンサルもどきの素人だからね)なかなかチームに入り込めなかったりして、うまくいくことばかりではないけれど、でも従来の縦割り仕事観を離れて仕事の進め方や会社人としてのありようを模索することができるというのは、なんとも得がたい経験なのだった。こういう機会を与えてくれた会社には本当に感謝している。社内改善コンサルタントなんてそれ自体はコストなのだから、それでもやると決断したトップはさすがと思う。