名古屋アジャイル移動図書館「ファシリテーション本」ブックトーク会

今回は参加者が僕ひとりだけだったので、トークの要素はありませんでした。そのかわり、頑張って4冊読みました。

ITリーダーが確実にファシリテーションを身につける本 新岡優子著

今日読んだ本のなかで一番ぐっときました。著者の経験から実践的な助言が書かれていてよかったです。いわく、ディレクタティブな従来型のリーダーシップ(像)とファシリタティブな新しいリーダシップ(像)。現場で使えるリーダーシップはその中間(適切な位置)にある。ただ、ファシリタティブなスタイルは新しいので、意識してそれに徹してみる経験をしてみるのが習得に有効だ、とのことです。
今すぐ使える口ぐせ:どうしてそう思ったの?別の言葉で言うと?後でもう一度聞くから考えておいてね。もっと良くするには?(発言、思考、自主性、改善を促す)
なぜファシリテーションなのか?:プロジェクトで仕事をしている。過去の成功体験が通用しない。本音で話す場が減った。
ファシリテーションが導くよい会議/議論の流れ:共有ー発想ー混沌ー収束ー展開
メモ:社内ファシリテーターの前ではみんないい子にはならないのでがんばろう。考えを言わない第三者の立場を批判的に指摘しつつ意見を求められる場合があるが、そういうときは自分の考えをたたき台として話そう。

システム開発現場のファシリテーション 新岡、前川、西川、小田、上田共著

一般的に知られているスキルドファシリテーションの話に加え、IT業界で提唱されているプロジェクトファシリテーションについても知ることのできる本です。プロジェクトファシリテーションは、チーム全体がファシリタティブで自己組織的であるための考え方です。

ファシリテーターの道具箱 森時彦著

これは本当に道具箱ですね。ファシリテーターは引き出しの多さと経験が大事ですので、この本を辞書的に使って日々の研鑽を積むのがいいなと思いました。

ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング 岡島幸男著

NOTグループBUTチーム、を看板にかかげる真のリーダーが、咀嚼されたプロジェクトファシリテーションを語ります。