名古屋アジャイル移動図書館「コーチング」ブックトーク会

名古屋アジャイル移動図書館「コーチング」ブックトーク会 - connpass

今回は以下の二冊を読みました。

まえがき、目次、あとは目についたところをパラパラと読みました。

## なぜタイプ分けをするのか

  • 人はそれぞれ違う→テーラーメイドのマネジメントが必要
  • 人は、他人を好き嫌い、自分と同じかそうでないかで分けたがる→多様性に慣れ、客観的に他人(自分も含む)を見分けられるようになるとよい
  • 上記のための、類型。「人は必ずこの四類型のいずれかである」「その類型毎の捉え方扱い方をすればうまくいく」というものではない

## 本書で取り上げるタイプ分け

感情表現が多い少ない、自己主張が強い弱い、の二軸四象限で分類する。これらの要素はコミュニケーションのスタイルに直結している。ここでは対人関係のことに主眼をおいて考えているので、コミュニケーションスタイルに着目するのがよいと考えた。

  • コントローラータイプ
  • プロモータータイプ
  • サポータータイプ
  • アナライザータイプ

## あれ?

僕は割と典型的なサポータータイプなのですが、そういうタイプの人が心がけることとして書かれていたのが、「決断する勇気と、対峙する勇気を持ちましょう」ですって。えー。本来このタイプの人が苦手なことを。苦手なことをできるようになりましょうはあり得ない助言じゃないですか。なんだこの本。最初に誤読しないでくださいねと断りをしていたけど、本書自身が相手に寄り添わない押し付けをしてる。やっぱりタイプ分けってうさんくさいんだよな、ただのくくりとかキャラの押し付けになってうまくいかないんだよ、とか、ネガな感情が一気に心に広がりましたね。

ま、それは反面教師としましょうか。好き嫌いだけで感覚的に人を見るのではなく、冷静に観察しよう、という主張は正しいと思うので受け入れ、あとは基本みんな自分の強みを活かそうぜ、と考えることにしましょう。

マンガでやさしくわかるコーチング

マンガでやさしくわかるコーチング

軽いつもりで手に取ったこのマンガ入門書から衝撃の気づきが!

「人は本来変化する」!なんだってー!?

アジャイルは変化を受け入れることを価値としている→変化を受け入れるのは本来大変なこと→僕らは変化が苦手。アジャイルとか新しいいいやり方を取り入れたい→やたらと懐疑的批判的な人や組織→変化するのが嫌なんだ、保守安定こそが人間の根源的欲求。と思い続けているうちに、人は変化が嫌い、と思い込んでいましたが、それこそ思い込みじゃない?という根源的な指摘ですね。

さて、本書の内容のピックアップですが、

  • 意識の変化は行動を引き出し、行動は人生を変える。
  • 価値観重要。その人にとっての価値とは、その人がいきいきするなにか
  • コーチは無邪気にクライアントの人となりに興味を持ち、率直な気持ちでそれがすこやかであることを是とする
  • コーチングを、対象者が持っている答えを引き出すこと、と考えることが多いが、本来はもっと大きなことができるフレームワークで、クライアントが自分の価値観を内省し、よりよく生きることを手助けする。それがコーチングであると。コーチングの過程でクライアントは今までの自分のカラを打ち破り、変化する。つまり、コーチはクライアントの変化を信じ、それをサポートする。

さて、アジャイルについて、同じような思い込みをしていないか、思考実験してみますね。

  • アジャイルの基本構造は、仮説・検証・学習ループを回すことによる成長
  • アジャイルは、プログラミングなどIT技術ドメイン知識の習得とその効果的な利用のためのうまいやり方、にとどまらず、関係者が持っている本来の価値観やミッションに基づいて、会社や社会とのかかわりをよりよくすること。行動や思考、規範や文化も変わる。価値観やミッションもアップデートされうるだろう、という大きな話

うん。そのくらい大きなことも可能だって理解のほうが全然いいですね。いい本を読みました。良いきづきがありました。