コーチになりたいと思った時
最近勉強会でコーチングの本を何冊か斜め読みしました。コーチングについて学んだことをざっくりとまとめると、
- 相手の現在の状況を理解し、それを受け入れる
- その上で、相手にとってよりよい状況を思い起こさせる
- 本来その人がなりたい状況に近づく方向で
- そのためにその人ができることを思い起こさせる
- その行動案を受容し、安心感を持たせるとともに、行動へ誘導する
というような取り組みなのかと思います。
これをみて思うことは、コーチは随分と冷静でフラットな心と頭の持ち主だということです。気分で、あるいは感情的に、他人に評価や指示や依頼をぶつけ、結果受け入れられずに双方いやな思いをする、という反省から、上記のようなプロトコルが考案されたと思うのですが、コーチング以前の私たちはとても人間臭く(みつを的な)、弱いところ甘えたところを抱えているわけです。
単に、親やマネージャーとして成果をあげたいという動機からコーチングの様式や技術を学んだだけでは、そのような境地には至らないでしょう。コーチングの知識が知識に留まってしまうことが多い(と思いますがどうでしょう?)のも頷けるところです。
知識を行動につなげ習慣化するためには、練習が必要です。安心と安全のもとで、小さな実験から始めて、成功しても失敗しても、そこから学び、次につなげていく。スポーツコーチ的にサポートしてくれる人が欲しい感じですね。いなければ、自己マネージメントすることになるでしょう。
コーチになるための練習にはコーチが必要、というのはおもしろいですね。コーチになろうと思ったら、その時から実習ができるというわけです。