ニンベンの付く自働化の原点をみる

トヨタテクノミュージアム産業技術記念舘へ行ってきました。繊維機械舘の自動織機。縦糸が切れたら自動的に機械が止まるからくりは、トヨタ生産方式のふたつの柱のひとつ=ヒューマンタッチ・オートメーションの原点ということで、ちょっと感動的にみてしまいました。

この時点でトヨタは織機メーカーだったわけで、例えばITになぞらえると開発ツールベンダーみたいなものだったのかな。コンパイルエラーでビルドが中止されるのは普通だとしても、ビルドプロセスにユニットテストを組み込み、仕様を満たしていなければ即ビルドを止めてしまうXPの流儀が衝撃的だったように、糸が切れたらその場で停止する自動織機も革新的だったことでしょう。試行錯誤があり、導入の苦労があり、だったんだろうなあ、と思うとともに、何十年も前に実現されていた自働化を今ソフトウェア開発じゃあできないってえのも言いたくないよな、父ちゃん、俺はやるよ!と思いを新たにしたのでした。