クラウドビジネスの展開!セミナー/東海インターネット協議会

田村さんにご紹介していただいていたセミナー、時間の都合がついたので急遽参加しました。

1. クラウドサービスの展開−スタートアップからサービス拡大への道筋

(株)Misoca 代表取締役社長 豊吉隆一郎氏

書籍「リーンスタートアップ」に書かれていることのリアル例をお話しいただきました。

自分の性格にあったサービスしか作れない、そうでないものは、育てていくモチベーションが保てない。顧客を探してからサービスを作る。ミニマムに。ぎりぎりまで作らない。ユーザーに使ってもらい、それを観察する、思い込みは自分では分からない。AARRRごとの数字を見てファンネル分析する。ABテストは支援するツール/サービスもあるので積極的に行う。SEO重要、キーワードを盛り込んだ記事を書く、プレスリリースをどんどん出す。人が応援したくなる目標へ向かう。楽しそうに見えると、仲間が増える。

発表資料

2. パブリックベンチャーとしてのクラウドビジネス拡大軌跡

バイザー(株) 代表取締役社長 米田昌弘氏

地方自治体や公共団体のユーザーが多い。このようなユーザーは保守的だけど、一箇所に入り込めると横に広がっていく(たぶん、自分のところと似たようなところで実績がある、というのが効くのだろう)。また、入り込めれば他の業者(大企業とか)と共同の案件を拾える。そういう機会は積極的に利用する。

どうやって自治体にリーチするか?自治体には必ずマニフェストがあるので、それにシンクロさせた提案をする。そうすれば悪い評価はない。

横浜Fマリノスをスポンサードしている。マリノスは、世界中のいろいろなクラブと提携を進めており、提携先のクラブのスポンサーと自スポンサーを引き合わせる(ビジネスチャンスを提供する)ことをしている。これを使ってアジアに進出している。

3. ベンチャー企業対談

豊吉氏、米田氏、ASCII編集部/大江戸スタートアップ 鈴木亮久氏

クラウドというキーワードには若干信頼できない感があるが?クラウドサービスに慣れている人から広がったので問題ない(misoca)。公共にはアレルギーがあるので、国内業者を使って安心アピールしている(visor)。

おもしろいことを思いついたらすぐ試す。議論する時間が惜しい。駄目ならすぐやめる(misoca)。

顧客層に響く方法でリーチする。役人さんには本(ただし、読んではくれない)、yahooに載ること(visor)。

ユーザーの声を聞く聞かないの判断?基本的にユーザーの反応がなによりの指針。今ターゲットにしている人が欲しいかどうか、を軸に議論する。あとディレクターが判断する(misoca)。

営業的にはカスタマイズ案件を取りたい。エンジニア的にはやりたくない。経営ビジネス視点で判断する(visor)。

会社が順調に成長すれば、上場か売却かになる。どう考えます?misocaは売却を選んだ。買収先とのシナジー、分野拡大に期待。個人的にはエンジニア比率を上げたくて(misoca)。上場に向けて準備してるけど大変。過去の取引を見直してくださいとか言われる(visor)。

コミュニティ、人に会うのは大事。これがベンチャーの下地。

感想

最初のMVPが手持ちのものなのは構わないけど、そこからは市場の反応を中心にみる。匠の技的なものいいは付加価値的に使うのがいいのかなと思った。
対象とするユーザー層に合わせた広告や拡大の戦略がある。機会は最大に活かす。
全力で生きてる実感が伝わってきて、大変刺激になった。ありがとうございました。