デッサンについて

2015年の秋くらいから絵を描くようになりました。主に鉛筆でポートレートを多く描いています。

上手に描けるようになりたくて、いろいろ調べたりしています。技法とか、練習の仕方とか。そのなかで、やはりデッサンは重要、ということが言われます。本当は黙って描けばいいだけなのですが、ついついデッサンの描き方について調べたりもします。デッサンってどんなふうに描くの?なにを意識して描くことが大事なの?デッサンのゴールは?いろいろなウェブサイトを見たり、本を読んだりしていくなかで、ありとあらゆることがデッサンと結び付けられていることがわかってきました。

観察。理解。想像。

客観。主観。

色彩。構図。光線。

空間。塊。動き。

骨格。筋肉。皮膚。

集中。バランス。

みたままを描くこともデッサンだし、知識と理解をもって構築するのもデッサン。

10秒で描く走り描きもデッサンだし、何日もかけて描くのもデッサン。

輪郭で描くのもデッサンだし、面と光と影で描くのもデッサン。

概ねありとあらゆる試行をデッサンとして行うことができるようです。これはデッサンにあらず、というものはない。

肝心なのは、今自分は何をデッサンで行おうとしているのか、意識しながら描くことだと思い至りました。こういうことをデッサンを通じてやってみよう、という意図を持って始め、できるかぎりそれを貫く。そしてその過程と結果から学ぶ、ということかなと思っています。