名古屋アジャイル移動図書館「スクラム本」ブックトーク会

今回のブックトーク会はスクラムを取り上げました。僕は以下の二冊の本を読みました。

スクラムガイド(2011年10月版←ちょっと古い)

「経験主義」とは?:実際の経験と既知に基づく判断によって、知識が獲得できるとする考え方。透明性、検査、適応の三本柱で実現。
スクラムフレームワーク」:スクラムチームとその役割、イベント、成果物、ルール。適用する組織、対象のプロダクト、顧客の要求等によって、別のルール等と組み合わせる。
スクラムの全体およびディテールには理由がある。実践には理由の理解が求められる。初心者だけで始めるのは難しそう。よい導入ガイド(情報や、人的サポート)が必要だろう。

アジャイル開発とスクラム翔泳社刊、平鍋健児、野中郁次郎

全体を流し読み。

  1. アジャイルとは何か
  2. 実践例紹介(リーダーインタビュー)
  3. アジャイル/スクラム考察:スクラム論文、SECIモデル

平鍋さんらしいと感じる本。構成が、プロジェクトファシリテーションアジャイルに関する平鍋さんのプレゼンと同じ(あたりまえか)。

アジャイル開発とスクラムにあった、協働の本質は「まず思いありき」ということ、ホンダのワイガヤ合宿の話が印象に残りました。新車開発のプロジェクトの開始時に関係者を集めて合宿をするのだそうです。最初は、所属部門の立場からのありがちな発言しかできないのですが、一緒に温泉入ったりご飯を食べてお酒を飲んだりしているうちに、そもそもお前はなにがしたくてホンダに入ったんだ、お前はどういうクルマを作りたいんだ、という話をするようになり、本当に全員でひとつになって新しいクルマをつくるための真の話し合いができるようになる、というような話です。そういうケミストリーが生まれることだってあるから人間の集まりというのはいいんだと思うのです。