トヨタ式とアジャイル

トヨタ生産方式アジャイル/プロジェクト・ファシリテーションの両方を一度に聞ける講演会があって、多くのことに気づき、また確認することができた。

講演者であるトヨタ生産方式コンサルタントの方と懇親会でお話しした際に、時間が短かったねもうすこし持ち時間が欲しかったとおっしゃられていたので、この時間でやってくれといわれたらそれでやるのがプル生産トヨタ式じゃないんですか?と突っ込んだところ、表面的な要求にそっくりそのまま応えるのが顧客第一じゃないでしょ、と返されてしまった。このああいえばこう言うところ(それ自体はコンサル氏の個人的資質のようでもあるけれど)、これこそがトヨタ式だと思いましたね。トヨタ式はこうだ、という固定観念を嫌がる姿勢。模様替え魔のような。

トヨタ式をどう自分達のドメインに持ち込むか。それはアジャイルの場合でもたぶん同じ。アジャイルのほうがソフトウェア開発という自分達の場由来のものなので、すんなり入りそうなものだけど逆にだからこそプラクティスに目が行き過ぎて難しいかもしれない。結局全ては牛のように反芻しなければできないことなのだと思う。

それができればトヨタ式でなくてもいいと言えばいい。トヨタは今流行っているから、という部分はある。トヨタ式という名前がちょっと冴えていないかもしれない。

ところで、ソフトウェアというよりコミュニケーションウェアというのはおおいに賛同します。